そろそろソーラーリターンが近づいてきたので、2022年のソラリタはどんな感じだったかを振り返ってみます。
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これをみると、ほとんどバンドル型(10~2ハウスの120度以内)、月だけ外れているのでバケット味もあります。まずはバンドル部分を先に読みます。特に重いのが12ハウスなので、なんとも云えない領域についてのミニトライン、2ハウス牡牛座も重いので技とかに関わる、10室もあるので一生の事業みたいな香りも入っている。
この記事(王闓運)やこの記事(京都旅行)など、人間の感性の本質的な見えないもの(12室魚座)が作風や技巧(2室牡牛座)にどのようにあらわれるかを代表的な作品(10室)から探るような記事、あるいはそういう方面で占星術記事を書くブログを始めたのはそれっぽい。
そのミニトラインから外れている月は、ミニトラインに勢いを与えたがる木星とスクエアなので、その勢いに辟易している感がある。
ここでホラリー的にハウスカスプのルーラー同士の関係で見てみると、4ハウスは蟹座、9室は射手座なので、4ハウス(休む場所)を司る月が、9室(精神的な思索)を司る木星とスクエア、木星は味方する天体が多いけど、月は孤立していて、さらにデトリメントなので一言で云うと「とりあえず休めない」。
ブログを書くようになって睡眠時間が6時間を切る日がけっこう多くなったり、それなのに楽しくてやめられない(牡羊座木星の勢いとノリがあり過ぎる)という配置です。
あと、実は占星術の記事は、過去の文章家や芸術家の作風とかを語るときに、占星術的な特徴を語る部分を抜いても、元の資料だけで話が成り立つように書くのがなかなか難しくて、それが12室とその周りのミニトラインからスクエアでつながっている山羊座9室の月(山羊座的な伝統のある資料や作品で、9室的に精神の深みを説明できる方法で知っていく、というのが気持ち的に落ち着く)という形だと思ってます。
ちなみにボウル型として読んでみると、月がleading planetなので精神の深みの9ハウスから始まって、12室(言葉で説明しづらい質感など)と2室(技など)で出来ている。バケット型として読むと、月がleading planet的なのは変わらず、ボウル部分(120度で収まってしまうけど……)にある第二のleading planetは冥王星です。サビアンをみてみると
月:山羊座4度 大きなカヌーへ乗り込む一団
冥王星:山羊座29度 お茶の葉を読んでいる女
月は、山羊座の「秩序」という面が様々なものの混載という感じで出ていそう。人間の精神がそれぞれの深みに於いて多彩な形を取り得るという雰囲気で、毎回異なる結論や読み方をするブログになったと思う。
(易林の方では実占例から読んだり、出典を探したり、詩として雰囲気を感じたり、様々な手法を使って古いものの中にある一種の秩序を探ってみたいと思っていて、占星術も資料として形のあるものを使いつつ、その解釈に占星術を使うなど多彩なものを渾然とまとめている感じがする)
冥王星はお茶の葉のような微妙な形に出てくる兆しを読むことで、山羊座的な形あるものから何かの本質を知るような雰囲気のサビアンで、10室なので世界の蔽っている未知のものや不思議で重々しいものにはそのような形で向き合うという感じです。
マーク・エドモンド・ジョーンズ流に哲学的装飾化して読んでみると、精神の深い海に漂っている舟には、様々な文化や感情の人々が乗っていて一つの秩序を作っている(月)、世界を主宰しているけど人間には窺い知れない存在は、お茶の葉のような小さな兆しの中にあらわれる(冥王星)ですかね。ちなみにネイタルの月が山羊座29度なので、何重にもお茶の葉占いの年です(笑)そういう点で、トランジットとソーラーリターンが繋がるのも意外です。
あとはディスポジターで見ると双子座水星以外は全て魚座海王星に吸収されていくので、
海王星:魚座26度 自らの影響力を分配する新月
だと、この世界をぼんやり漂っているもの(海王星)は、まだ知り得ない自らの本当の望みや願い(新月は新月読みのように、芽が出る前の願いみたいなものかも)に全体が吸収されています。これもなんとなく月・冥王星に似ている感じのサビアンなので、多分このホロスコープは全体的にそういう意味なのだと思います。
とりあえず、一言でいうと「そういうブログを書く一年」でした。僅かながら読んでくださる方、ありがとうございます……。来年もできる限り記事を増やしていきます。