創作・エッセイ

占星術とファッション

 最近読みづらい記事が続いたので、たまにはこういう軽い記事でも遊びで書いてみます(内容は思いつきなので、話半分に読んでください……)

 よく12星座ごとに分類してASC・太陽・金星星座などを入れると雰囲気と似合う感じになる……という語られ方をされていて、その通りだと思っているのですが、ホラリー占星術の本を読んで、もっと色々な味付けや癖をしてみても楽しいかも……と思ったので、それについて書いていきます。

天体の色

 まず、『ホラリー占星術  入門と実践』385~387頁に、サイン・ハウス・天体・天体の組み合わせの色が載っています(たぶんホラリーで失し物の色をみたりする際に使うらしいです。377頁に使っている例があります)。

 サインの色については日本でファッションと占星術を絡めて語られるときの色と少し違う気がするのですが、一応こんな感じらしいです(個人的にハウスの色は実感わかないです……)

牡羊座:赤が混ざった白
牡牛座:黄色がかった白
双子座:赤かオレンジが混ざった色
蟹座:緑、あずき色
獅子座:赤、緑
乙女座:黒、青の斑点がついた黒
天秤座:黒、暗い真紅色、黄褐色、パステル調
蠍座:茶色、黒
射手座:黄色、赤みがかった緑
山羊座:暗色、黒、あずき色、焦げ茶色
水瓶座:空色、青、青緑色
魚座:キラキラした白、ターコイズ色

1ハウス:白
2ハウス:緑
3ハウス:赤、黄色、栗色
4ハウス:赤
5ハウス:黒、白、はちみつ色
6ハウス:黒、暗色
7ハウス:ブルーブラウン、漆黒
8ハウス:黒、緑
9ハウス:緑、白
10ハウス:赤、白
11ハウス:サフラン色、濃い黄色
12ハウス:緑

月:白、オパール、薄いクリーム色、パール、銀、白が入った斑点、その他の混合色、薄い黄色がかった白、淡緑色、淡い青
水星:くすんだ銀色、空色、薄青色、鳩色、混合の新色、空色が入ったグレー、透明
金星:キラキラした明るい色、白、紫、青みがかった色、茶色か緑が混ざった白濁した青、空色、緑、黄色、赤銅色、真鍮色
太陽:黄色、黄色と紫、金色、緋色、紫、鮮やかな赤、オレンジ
火星:燃えるような赤、緋色、洋紅色、鉄や錆色、キラキラした色、サフラン色、黄色
木星:緑が混ざった赤、灰色、海緑色、藍色、紫、スミレ色、黄色と緑の混合、明色、透明、空色
土星:黒、緑、茶色、淡色、青白い色、鉛色、灰色、木の色、暗い色
天王星:格子柄、チェック柄、混合色、青緑色、多色
海王星:海緑色、ターコイズ色、灰色、ラベンダー色
冥王星:暗色、緋色、蛍光色

月・水星:淡黄色、淡黄褐色
月・金星:薄青色、青みがかった白
月・太陽:薄黄色、緑
月・火星:キラキラした薄い赤
月・木星:明るい緑
月・土星:濃いあずき色、灰色
月・天王星:細かい格子柄
月・海王星:青緑色
月・冥王星:茶色
水星・金星:紫か淡色の混合
水星・太陽:薄灰色
水星・火星:黄褐色の赤、レンガ色
水星・木星:斑点が入った緑
水星・土星:紺青色か灰色
水星・天王星:薄青色の格子柄
水星・海王星:青灰色、デニム色
水星・冥王星:濃い灰色、藤色
金星・太陽:黄緑色
金星・火星:桃色、薄い赤、真紅色
金星・木星:緑がかった灰色、ラベンダー色
金星・土星:薄灰色、薄い青灰色
金星・天王星:青と白の格子柄
金星・海王星:紫と青
金星・冥王星:柔らかい色、暗色
太陽・火星:黄緑色、桃色に近い赤
太陽・木星:キラキラした濃い赤
太陽・土星:キラキラした青銅色、黒みがかったオレンジ
太陽・天王星:緑と紫の格子柄
太陽・海王星:緑と青の混合
太陽・冥王星:濃い紫
火星・木星:黄褐色の薄い斑点、淡褐色、茶色の混合
火星・土星:赤みがかった焦げ茶色、黄褐色
火星・天王星:赤の格子柄
火星・海王星:濃い紫の混合
火星・冥王星:暗赤色
木星・土星:濃い赤の斑点が入った濃緑色、黒と茶色が入った濃緑色
木星・天王星:緑と赤の格子柄
木星・海王星:ターコイズグレー、緑
木星・冥王星:灰色がかった原色調
土星・天王星:緑の格子柄
土星・海王星:暗い緑、青
土星・冥王星:黒の混合
天王星・海王星:紺青色の格子柄、ターコイズ色の格子柄
天王星・冥王星:焦げ茶色と黒の格子柄
海王星・冥王星:赤紫色

 日本だと、牡羊座は赤、牡牛座は緑、獅子座はゴールド、天秤座は明るい黄色、蠍座は紫みたいなイメージががあるのですが、支配星の方でみるとむしろ日本でのイメージも一理あるかもです。日本版のイメージカラーも載せておきます(あちこちで読んだものが混ざっているイメージなので、ところどころ抜けていたり間違っていたりがあるかも)。

牡羊座:赤、鮮やかな色
牡牛座:緑、アーシーな色
双子座:黄色、軽やかな色
蟹座:柔らかい感じの白
獅子座:金、重みのある赤
乙女座:白、冷感のある色、ネイビー
天秤座:双子座よりは少し濃い黄色、サーモンピンク、乙女座より明るいネイビー
蠍座:紫、藍
射手座:オレンジ、開放的な広がりのある色
山羊座:茶、黒
水瓶座:エレクトリックな光沢、金属色
魚座:ターコイズ、ラベンダー、淡い色

(あらためて思うけど、天王星の格子柄、水瓶座の金属光沢感って、天王星・水瓶座がどことなく外れている感じをよくあらわしていて楽しいのですが、個人的には日本版の星座イメージカラーの方が馴染みがいいので、この記事では星座については日本版イメージカラーで書きます)

 通常は例えばASCが蠍座、金星が魚座、太陽が水瓶座だったら、第一印象で外からの雰囲気に似合うのは蠍座的な濃艶な紫や深い藍色系だけど、好きなのは魚座的な幻想味を帯びている雰囲気、外向きの活動イメージと似合っているのは水瓶風のややメカニカル&エレクトリックな感じ……となるので、それを混ぜたりバランスを変えたりしながら組み合わせる、みたいになります。

 これでも十分いろいろなバリエーションが作れるのですが、さらにホラリーとかを少し読んでみると、チャートの中で主要な天体(主にASCルーラー)やASC・太陽・金星などとアスペクトがある天体、さらにそれ以外の強調してみたいアスペクトを入れてみたり、ASC・太陽・金星と合になる恒星のイメージなどを加えてみたりすると、すごく楽しい気がします(いい加減なことばかり書いているので、軽く読んでください。これ以外にも肌の色だったり骨格だったりも関わってきますが)

アセンダントルーラー

 まず、ASCルーラーについては、さきにあげた天体のイメージカラーの裏にあるイメージとして

月:全体的に白っぽい感じ(蟹座のイメージと近い)
水星:ASC双子座だと軽みのある色、ASC乙女座だとくすみ系
金星:ASC牡牛座だとアーシー系、ASC天秤座だと程よく鮮やかでキラキラ感
太陽:濃烈な色
火星:ASC牡羊座だと鮮やかな色、ASC蠍座だと重金属的な重みのある色
木星:遠くまで抜けるような色
土星:濁った色
天王星:エキセントリックな色の組み合わせ
海王星:茫漠とした色
冥王星:異形的な色

のようになっている気がするのですが、同じ金星でもASCが牡牛座だとアーシー系寄りになったり、天秤座だとややキラキラ明るい色にしたり、あるいはASC魚座で海王星が山羊座にあったら暗い海のような色を少し入れてみると隠し味的に似合うかもしれないし、アスペクト的にあまり目立たない位置にあったら抑えるなどの調整もできると思います(たとえば、太陽・金星が目立たなくて、ASCルーラー海王星が山羊座でMCと合だったりすれば、暗いこげ茶色に海のような模様のある服とかが意外と合うとかあるかもです)

 あるいは、ASC蠍座で火星が水瓶座、冥王星が蠍座、太陽が牡牛座、金星も牡牛座だったりすると、ふつうにASC・太陽・金星だけでみると、蠍座の濃い紫や藍色、牡牛座の緑やベージュなどを混ぜる感じになるけど、あえて火星の水瓶座(火星の重金属的な光沢に水瓶座の青い電光感)が入ると、わずかにアクセサリーだったりで複雑な拗れのある雰囲気になるかもです。

アスペクトのある天体

 これは太陽・金星・ASCなどにアスペクトがある天体、あるいはそれらと絡むアスペクトはないけどネイタルチャートの中でアスペクトを持っている天体の二通りということで書いていきます(どちらも読み方は同じだと思います)。

 例えば、太陽・土星がタイトなアスペクトになっている人は、さきにあげた天体の組み合わせの例で「太陽・土星:キラキラした青銅色、黒みがかったオレンジ」とあるので、その太陽が双子座にあるとしたら、ふつうは双子座で明るいレモンイエロー系の雰囲気が似合いそうだけど、ちょっと微褐色みたいなのが入っている色のほうがイメージと合うみたいなことになるかもです(太陽と土星がアスペクトしていると、深沈な印象になるので、明るすぎる色は少し違う気がする)

 あるいは、ASC獅子座に金星合だったら、赤よりゴールド多め、大ぶりのデザインの中にも装飾性があるもの、ASC射手座と海王星合の人は、オレンジもいいけど深いターコイズみたいなイメージだったりするかもです(この辺りはすべて想像)。

 あとは、ネイタルチャートの中にあるアスペクトで、その日の活動のイメージに似合うものを入れるとかもできそうで、例えば天王星・海王星アスペクトだと天王星(電気)と海王星(海)の混ざったようなエキセントリックで幻想的な模様(ターコイズや青緑にイエローゴールドの模様とか。アスペクトの重さにも依るけど、全体を淡めのベージュとかにして、少しだけ目立たせるくらいにすると、雰囲気が単調になりすぎない)、火星・冥王星だと灼けた重金属のような色(暗赤色)なので、多色柄とかの場合に、メインの色以外にちょっと混ざっていても不自然じゃない雰囲気(乙女座・山羊座多めの人が、全体は落ち着いた茶色・白系の中に、水瓶座火星・蠍座冥王星でややメタリックな水色と薄い赤や濃い藍色の柄物を、ハードなら少し刺すような配色、ソフトなら少し抑えめに入れるとか。この辺りはホロスコープを色で喩えている感じだけど)にするとかありかもです。

恒星のイメージ

 恒星もホラリーでは使われていて、惑星と合になる場合は、その惑星に恒星の意味も重なってくる、と読んでいます(恒星については合のみを読みます。90度・120度などを入れると繁雑化しすぎる為。ASC・太陽・金星のみでなく、それらとアスペクトする天体と合の恒星とかを入れてもいいかもです)。

 恒星には例えばこのような星があります。

アルファルド:獅子座27度あたり。九つの頭をもつ毒蛇ヒドラがモデルで、毒水の中での溺死などの意味がある。毒蛇っぽい感じなので、ドラッグ感のある幻想性を少し混ぜる(幻覚性・溺れているような柄とかありかも)

スピカ:天秤座23度あたり。稲穂のような豊穣さ。天秤座の中でも、とりわけ明るい色やトーンが似合うかも。あとは、豊穣・繁栄の象意があるので、人工的に整えすぎるより、どことなく植物や自然の色味があるといいかもです。

テレベルム:山羊座25度あたり。ホラリーでは絶望・損害・異常な求心力と統率力をもつ宗教や政治などの意味なので、冷厳荘重な雰囲気とかを入れると似合うかも(元の意味はめちゃくちゃ凶星ですが)

アルキュオネ:双子座0度あたり。泣いている星とされる。双子座の軽みの中に、ちょっと抒情的な雰囲気を入れるとかいいかも

 こんな感じで、アセンダントルーラー・アスペクトのある天体(ASC・太陽・金星とのアスペクトに加えて、その日の活動の雰囲気に合うチャート内のアスペクトなども可だと思う)・惑星と合になる恒星なども入れてみると、さらに多彩な組み合わせになって楽しいと思います(ホラリー占星術の副産物みたいな記事ですが、こういうのを書いたりして遊べる本って、滅多に出会わない気がします。ほとんど想像だけで書いたけど、個人的な体感としては当たっていると思います)。

ABOUT ME
ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)の月天王星海王星合だったりします笑。 易・中国文学などについてのブログも書いてます

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