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レセプションを入れれば、アスペクトはもっと楽しくなる

 この記事では、アスペクトの解釈に“レセプション”という技法を入れてみると、もっと深く魅力的にホロスコープが読めるかも……みたいなことを書いてみます。

(レセプションは、もともと古典占星術で出てくる技法なのですが、この記事ではトランスサタニアンも含めて書いたりしているので、やや不純物が入っている感があります。もし気になる人は、トランスサタニアンの例はスルーしてもらえると嬉しいです……)

エッセンシャル・ディグニティと領域

 まず、各天体はそれぞれみずからの領域をもっています。わかりやすい例でいうと、太陽の領域は獅子座、月の領域は蟹座、水星は双子座と乙女座……みたいなあれです。

 もっとも、一番勢力が強くなるのはみずからの星座に居るときなのですが、二番目に強くなるときをエグザルテーション(高揚)、それに次ぐときをトリプリシティ、さらにちょっとだけ強くなるときとしてターム、フェイスなどもあります。

 逆にある場所にいると弱くなる(力が出しづらい)ときもあって、それがデトリメント、フォールです(月は山羊座にあるとデトリメント、蠍座にあるとフォールです)。

(ちなみにどうでもいいけど、入っている星座によって天体の状態が強化されるか弱体化されるかを“エッセンシャル・ディグニティ”、その天体が入っているハウスや周囲の様子などによって力が出せるか否かをみるのを“アクシデンタル・ディグニティ”といいます。例えていうなら、宝石の原石があったときに、その原石は大きいか状態はいいかなどをみるのがエッセンシャル・ディグニティ、綺麗に加工されているか土に埋まったままか、あるいは周りに別のものがあって目立てないかなどをみるのがアクシデンタル・ディグニティです。あと、海外のサイトとかをみると、トランスサタニアンにもデトリメントやフォールがあったりするので、一応載せておきました)

 というわけで、それぞれのエッセンシャル・ディグニティについてのイメージを書いていきます(かなり個人的な感覚が入っています笑)。ところで、天体が力を出しやすい領域・出しづらい領域ってどういう比喩で書けばいいのか微妙なのですが、今回は居心地のいい場所かどうか……ということでカフェで喩えてみます。

ドミサイル

 ドミサイルはみずからのもっとも似合う場所・良さの出しやすい場所という感じです。「自分の家」みたいな感じで喩えられることが多いですが、自分の家って置いてあるものもすべて自分好みになっていたり、何かをするときにも必要な道具類がすべて揃っていたりして居心地がいい……みたいなイメージです。

 金星で例えると、牡牛座・天秤座っぽいカフェは、自分の家のように落ち着けるし居心地がいい、みたいになります。牡牛座っぽいカフェだと、きれいなカップだったり、とろとろと甘いお菓子だったりがあって、色彩あざやかな感じも癒される……みたいになったり、天秤座っぽいカフェだと全体的に内装がおしゃれですっきりしていて、夜景もきれいで……みたいな感じで好みだったり、的なイメージです。

 こういうカフェでおしゃれしてお出かけするのが癒される……的な意味で、金星にとってはドミサイルの星座は居心地がいいです。

エグザルテーション

 エグザルテーション(高揚)の星座では、いい意味で「いつも以上に持ちあげられてちやほやされる場所」になります。

 例えば、さきの牡牛座カフェや天秤座カフェにいった時だと、周りの人たちもそういう感じのファッションだったり雰囲気だったり、あるいは趣味の感じも似ていて……みたいなふうに、自分にとって居心地はいいけど、その場とも良い意味で馴染みすぎている状態がドミサイルです。

 一方で、エグザルテーションのときは同じく金星を例にすると、魚座カフェにいったときは、魚座カフェを好んで来る人たちは詩的な感性豊かで、「うつつはゆめよりなほいとしくて、幽かなるこそすべなけれ。美しきものみなもろし」みたいな雰囲気だとすると、魚座(海王星)的な形のない美しさの中に、金星的な形のある美しさが入ると、むしろ詩の中のものを現実にしたみたいな感じで、ふだん以上に持ちものとか服とか褒められた……みたいな感じがエグザルテーション(高揚)です。

 なので、その場所にあるすべてが自分好みではないけど、その場所に行くとめっちゃ持ちあげてもらえる(その場所の人たちが求めているものを、ちょうど自分があげられる)……みたいな感じだと思っていいかもです(ドミサイルは通常どおりの似合い方、エグザルテーションは定番通りの似合い方からは外れているけど、普段には無い種類のものが入っていて、これはこれですごく良い……みたいな馴染み方です)

トリプリシティ

 カフェに例えると、「まぁまぁ好き、隣接する系統ではあるよね」的な感じです。自分の服の系統や雰囲気とかで、そのお店によくいるタイプの人と完全に同じではないけど、まぁ似合わなくはない……or持っている服の一部をそのお店に似合う感じに変えればそれなりに行ける……がトリプリシティです。

 このトリプリシティは、昼のチャート(太陽が7~12室にある)と、夜のチャート(太陽が1~6室にある)によって変わります。たとえば、昼のチャートでは牡牛座でトリプリシティになるのは金星ですが、夜のチャートでは牡牛座のトリプリシティは月になります。

 さらに、昼のチャートでは公的な働きをする太陽・木星・土星の良い面が出て、私的な働きをする月・金星・火星はやや私情私事に流れる面が出る、逆に夜のチャートでは月・金星・火星が自得自足するような良い面が出て、太陽・木星・土星は自適するだけに安んじない面が出やすい……というふうに読んだりします。

 なので、とりあえず金星を例にすると、金星は昼の地星座カフェはまぁまぁそれなりに好きです。地星座のカフェは、例えていうなら乙女座カフェは仕事の合間にも立ち寄れる閑静でシンプルな感じのところ、山羊座カフェは重厚で落ち着いた濃い茶色を基調にしていて、それぞれの席が浮彫のある仕切で分けられたようなクラシカルな感じかもです。

 昼の金星はちょっと奢侈に流れたり、散財浪費が過ぎたりする面はあるので、そういうお店で多少お金を使いすぎるor贅沢なメニューを頼んだりするけど、でも自分の雰囲気ともそれなりにお店に合わせられるし居心地も悪くない、みたいなのがトリプリシティです(たぶん)。

 牡牛座カフェはドミサイル兼トリプリシティなので、ど真ん中で好き(ドミサイル)な系統でありつつ、しかもそういう系統の中でも特に好きな系統を極めてくれているのが嬉しい……みたいなイメージです。例えていうなら、天秤座カフェも好きだけど、都会的ですっきり洗練されている系よりも、どちらかというと旧時代風のごてごてと装飾過剰だったりするのが好きだから……という違いです。

 一方で、夜の月は内向的でみずから娯しむ雰囲気になるので、多少の贅沢や凝った空間に居るのもいいかも……みたいな感じでトリプリシティだと思います。

ターム

 タームはそれぞれの星座の中で、度数ごとに「1度~5度代の終わりまでは○○星」みたいな感じで分けられています(並び方にはっきりした規則性は無いらしいです)。

 これはエッセンシャル・ディグニティの中でもかなり弱い方なので、しいて例えるなら「このカフェの○○は美味しい」「このカフェの庭の雰囲気は好き」「あのランプと花瓶はおしゃれだと思う」みたいに、“その部分だけ好き”という感じだと思います。

 なので、自分の好きな系統ではないお店でも、あのカップは好きだったorお菓子がそれなりに美味しかったなどはあります(ドミサイル・エグザルテーション・トリプリシティが無くて、タームだけがある状態)。一方、「このお店の雰囲気は好きな系統のど真ん中だし、ついでにあの飾りも好きだったんだよね(ドミサイル&ターム)」みたいなこともあります。

 ちなみに、タームには「エジプシャン・ターム」「カルディアン・ターム(カルデア人=バビロニア人のターム)」「トレミック・ターム(プトレマイオスのターム)」の三種類があって、上の表にはトレミック・タームを載せています。

フェイス(デカン)

 フェイスは、土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月の古典七天体を、それぞれの星座の10度ごとに配分していったものです(なので、あまり濃い理由があるわけではないディグニティになります)。

 フェイスを強いてたとえると、「あぁ、あのお店ね。行ったことあるよ」くらいのものですかね……。まったく知らないお店は別に感情が湧かないですが、一回行ったことがあって悪い印象はないお店だと、他のところよりはわずかに好意的な印象かもね……的な感じです。

人間関係にたとえると、関係の薄い知り合いみたいなもので、まったく知らないわけではないから挨拶程度はするけど、だからといって長く話す関係でもない……みたいな)

デトリメント

 デトリメントは、ドミサイルと真逆のところにある星座に入ることです。ドミサイルの反対なので、その天体にとって最も力が出しづらいor不慣れな場に置かれています。そこにあるもすべてが自分にとって苦手な系統だったり、周りにいる人みんなが自分と真逆の感性をもっている人なのですが……というのがデトリメントです。

 同じくカフェに例えてみると、たとえば金星が蠍座カフェに来てみると、「……どことなく漏れ聞こえる話が、なんていうか重いというか濃いというか……。そもそも、服の系統が濃烈というか。……えっ、悩みですか?!いや、別にそういう相談したくて来たわけではないのですが(それより服のセンスとか褒めてほしいのですが、系統が違うからあまり褒めてくれる人もいないですよね苦笑)」みたいな感じだと思います(かなり雑だけど)。

 デトリメントに居ると、ふだん通りの自分らしさを出そうとすると、その空間の雰囲気にうまく馴染まなくて、逆にその空間の雰囲気にあわせようとするとかなり無理をすることになる(それでも上手く馴染めてない)みたいになります。

フォール

 デトリメントが自分のいつもの雰囲気を真逆のことを求められて馴染めない様子だとしたら、フォールはいつも通りの在り方・良い面を“不当に低く評価”されている状態です。

 たとえば、乙女座カフェに入った金星の例で読んでいくと、周りの人たちは仕事の合間に来たような服の人が多いので、あまり着飾って入ると、口には出さなくても「何あの人?さっきからのろのろ暇そうにお茶飲んだりして浪費してるけど」みたいな視線が向けられがち……みたいな感じです。

 ちなみに、フォールはエグザルテーションの真逆の星座なので、たとえば魚座カフェにいったときなら「すごい、その服、物語の世界から出てきたみたい」みたいに褒めてもらえるけど、乙女座カフェに入ると「随分くだらないことに浪費してそうだね」みたいな「(本来よりも悪く)不当に低い評価」になります。

(ドミサイル・タームなど、その星座や度数との相性が良いことを「エッセンシャル・ディグニティ」、デトリメント・フォールのようにその空間と相性が悪いことを「エッセンシャル・ディビリティ」といいます)

ペレグリン

 ペレグリンは「流浪」の意で、どのエッセンシャル・ディグニティもない状態のことです。相性が良くも悪くもないけど、その場に馴染めてもいないので、いい流れにも乗れてないし、見ていて映える感じもしない……が、流浪して流れ着いてしまった感だと思います(ペレグリン兼デトリメントみたいなときはあるけど、そういうときはデトリメントって云うことが多いです…)

 カフェに例えると、仮に金星が射手座にあって、さらに金星のタームを外れていた場合、お店全体の雰囲気とも合ってないし、さらにテーブルウェアも似合ってないし、真逆のことを求められたり、不当に貶されることもないだろうけど、まぁ場違いですよね……がペレグリンです(デトリメント・フォールでは天体の個性が裏目に出る感じ、ペレグリンは裏目には出てないけど全く似合ってもない状態です)。

 こんな感じで、なんとなくドミサイル~デトリメントまでいろいろな状態の雰囲気を書いてみたのですが、合っているかは微妙だけどとりあえず次にいきます。

レセプション

 というわけで、天体は自分にとって力を出しやすいor出しづらい領域がある、という話がエッセンシャル・ディグニティなのですが、実は天体たちはそれぞれカフェの経営をしていたり、あるいは他の天体が経営しているカフェに携わったりしています。

 どれくらい深く携わるかはこんな感じだと思います。

ドミサイル:自分で経営している
エグザルテーション:アドバイザーとして招かれている
トリプリシティ:共同出資している
ターム:お店で使う小物などを貸している
フェイス:一回くらい使ったことがあって印象は悪くなかった

ペレグリン:知らないお店

フォール:もし何か意見をいうと酷評される
デトリメント:真逆の路線のお店なので苦手

 そして、自分の深く携わっているお店に来てくれた人は、深く携わっている分だけ好意を持ちます。逆に自分にとってデトリメント・フォールあたりのお店に行く人は「あぁ、あの人とは趣味が合わないなぁ……」みたいに思ったりしています。ペレグリンのお店は存在すら知らないので、そこに行った人に何も思いません。

 自分が携わっているお店に行った人に好意的な気分になることを「レシーブ」といいます。(レシーブは「引き受ける、受け入れる」の意。自分の領域に来てくれた天体を受け入れること)

 なので、たとえば金星は天秤座カフェに来てくれた人は、たとえそれが誰だったとしてもその人にすごく好意をもちます。一方で、双子座カフェの金星タームに来た人(例えていうなら、双子座カフェの中で金星のお店から貸した花瓶などが置いてある席に座った人)に向けては、自分のお店に来てくれた人ほどの好意はないだろうけど、でも置いてあった花瓶を褒めてもらえたら嬉しい、みたいな感情はありそうです。

 エグザルテーションの魚座カフェに来てくれた人がいれば、自分がメインで経営している系統ではないけど、いろいろ自分のアドバイスを取り入れてくれたお店だから、来てくれた人はやっぱり趣味が合いそう、みたいに思ってそうです。

 こんな感じで、自分にとってエッセンシャル・ディグニティが高いお店(自分の良さが活かされているお店≒自分が深く支えているお店)に来てくれる人には、より好意的にレシーブ(受け入れる)します。

 ただ、せっかくレシーブしているお店に来てくれた人が居ても、自分がその場に居合わせなかったら、せっかく好意を感じていてもそれを伝えられないです。その好意をどのくらい伝えられるか否かの度合いをあらわすのが、天体同士のアスペクトです。

 このアスペクトはややざっくりしていて、星座どうしの組み合わせでみていきます(あるいは天体どうしの角度差でみる方法もあるけど、これも星座の境目を跨ぐアウトオブサインか否かとか色々あるので、まぁ好きな方でどうぞ的な感じで)。

 たとえば獅子座にある天体どうしは、獅子座2度と獅子座25度だったとしても合、獅子座2度と獅子座4度だったとしても合になります。さらに獅子座8度と射手座29度はかなり角度差があるけど120度に含めます。同じく、星座どうしの関係から、射手座2度と魚座18度は90度のアスペクトになります。

 そして、つながりの滑らかさとしては、0>120>60>90>180の順になっていきます。さらに両隣(30度)とクインカンクス(150度)にある星座のことは死角に入っていて見えない……とします。そして、“0度・60度・90度・120度・180度のアスペクトができるレシーブ”のことを「レセプション(歓待)」といいます。

 0度は、一心同体みたいな感じで、さきのカフェに例えると、他に誰もいないタイミングで自分のお店に来てくれた人と同じ席でゆっくりお話ししながら歓待している雰囲気です。金星と土星がどちらも天秤座にあれば、金星は土星とゆっくり二人きりで楽しんでもらえるようにお話タイムです。

 120度は、まぁまぁ他に少し人もいるけど、十分落ち着いてゆっくり話せる雰囲気です。60度になると、ちょっと人数も多い日だったけど、ひと通り以上のことは伝えられたかな、という感じかもです(この辺はけっこう思いつきの喩えですが笑)。90度になると、ちょっと忙しい感じだったり席が遠かったりして話しづらいけど、がちゃがちゃしてる中でも帰り際に近くに来ればまぁ挨拶+αくらいはできる感じ、180度だと見るからに色々立て込んでるからわざわざ話しかけるのも悪いし、そういうことができる雰囲気じゃないくらい邪魔が多い……、30・150度はそもそも留守だし連絡も取れないみたいな雰囲気です。

(この比喩は、星座の配置と上手く重なってないですね……。まぁ後に書く部分と関わってくるので、とりあえず無視して読みすすめてもらえると嬉しいです……)

 なので、ドミサイルの合でのレセプションは、「二人きりで二時間くらいみっちり色々話せた~!!」みたいな感じ、タームの90度は「この花瓶のセンスすごく良い」って褒めているのを漏れ聞いて、わずかな隙間で一応「あれ自分が選んだんですよ、ありがとうございます~」みたいなのを云える感じ、フェイスの180度は「~~が昔云ってたお店に○○さんも行ったらしいよ」的な話を忘れた頃に聞いて、まぁ趣味が合わなくはない人なのかもね的なことをぼんやり思うくらいの関係かもです(すごく雑なイメージ)。

 合orソフトアスペクトで濃いレセプションがあると、より好意的な結びつきになっていて、ハードアスペクトでもレセプションがあれば幾分かは凶作用が減って、レセプションなしのハードアスペクトは純粋に邪魔が入るみたいな感じになります。

 逆に、レシーブはドミサイルなのに、アスペクトがないときは、「せっかく来てくれたのに、その日ちょうど留守だったんだよね……、申し訳ない」みたいな感じで、好意はあっても歓待できない様子(レシーブしていてもレセプションが無い)になります(レシーブなし&アスペクトなしだと、もはや無縁という感じです)。

ミューチュアル・レセプション

 ちなみにですが、現代占星術で「ミューチュアル・レセプション」という用語が出てきますが、これは「ミューチュアル(相互)のレセプション」という意味になっています。

 たとえば水瓶座水星と双子座土星のように、お互いのドミサイルの星座にいる様子を指しますが、天秤座水星と双子座土星(天秤座は土星のエグザルテーション)のように片方がドミサイル、もう片方がエグザルテーションだったりする場合も「相互のレセプション(ミューチュアル・レセプション)」に含まれます。

 さらに、山羊座金星と魚座火星(山羊座は火星、魚座は金星のエグザルテーションです)でもエグザルテーション同士のミューチュアル・レセプションが起こったりします。

(さらに云えば、トリプリシティとドミサイル、タームとトリプリシティみたいな関係も出来そうだけど、ホラリーとかでミューチュアル・レセプションに含めるのは大体エグザルテーション・ドミサイルの関係までです。トリプリシティより弱いレセプションは軽く上乗せ程度かも……)

 あと、現代占星術では水瓶座木星・魚座土星みたいに30度の星座だったり、天秤座木星・魚座金星のように150度の星座でもミューチュアル・レセプションに含めたりします。(個人的には全然含めてOKだと思っています……)

 現代占星術のミューチュアル・レセプションは「二つの天体が深くつながっていて、互いの性質を融通して支え合う」みたいに解釈していますが、山羊座金星と魚座火星のミューチュアル・レセプションだと、山羊座金星の重厚で歴史を感じさせる美しさと魚座火星の眩惑的でだらだらと流れ出るような行動力が支え合っている感じになります。これだと、それぞれ山羊座火星の苛辣な刑戮と魚座金星の幻怪な美しさがそれぞれトリプリシティで弱く支え合っているときよりも、もっと熱に溢れてごつごつと重々しくて、目眩がするように煌びやかで……みたいな感じで、互いに補い合う名コンビみたいになって、現代風の解釈も納得です。

金星牡牛座・土星魚座(基本形のレセプション)

 というわけで、いろいろなレセプションの例を少し書いてみます。

 まずは、わりとわかりやすいレセプションからいきます。金星は魚座にいる土星にむけてエグザルテーションでレセプションします(魚座と牡牛座は60度なので、わりとゆっくり時間をかけて話せます)。すごい雑な会話で書くと、こんな感じ。

金星「……というわけで、よく来てくれました~。あぁ、このカップですか。これは魚座カフェをやっている海王星さんに云われた詩の雰囲気にあわせて選んだんですよ~。うち(牡牛座)にはけっこう色々なカップだったり器だったりがあって、それがすごい詩の世界観に合っているって褒めてくれて、私が自分で使うよりも魅力的な見せ方とかしてくれて嬉しいんですよね。カップごとに一言つけられている詩の一節とか、私ではまず思いつかないセンスですよね~」

 この金星は、自身もドミサイル(牡牛座)にいて状態が良くて、さらにつながりのいい魚座にレセプションをしているということで、みずからのもっている豊かなカップなど(牡牛座金星)で、魚座(幻想的で幽艶なお店)を支えているみたいな様子になりそうです。

 ちなみに土星は、金星からの歓待は嬉しく思っています。でも、魚座の土星はタームorフェイスしか無いので、まぁまぁ好みに入る蒼古なデザインだったり(ターム)、どこかで見知ったお店(フェイス)だったりすれば、ちょっと楽しい気分になったりするかもしれないけど、魚座カフェそのものは別にさほどテンションが上がるわけでもなく、金星に歓待されている……という状態です。

(もしくはペレグリンの土星だと、内心では場違いなところに来てしまった……、別に嫌な空間ではないけど、どう振舞っていいのかわからない……、みたいに思ってます。そして、周りからも「あの人、場を乱しているわけではないけど、浮いてるよね」くらいは密かに思われてます)

金星牡牛座・海王星魚座(good condition and well disposed)

 さきに書いた展開の変種として、金星が魚座海王星をエグザルテーションで歓待していて、海王星は魚座でドミサイル、という例をみていきます。三文芝居は面倒くさかったら読み飛ばして大丈夫です。

(海王星は魚座カフェの経営をしている側では?みたいに思うかもですが、経営している海王星がお忍びで来たor経営している海王星と似ているタイプに人が来たみたいな状況をイメージしてください笑)

金星「……(上に書いたようなことをひと通り話している)」
海王星「すごい、こういう場に来ると、すごく生き返る気がするというか、素の状態で振舞えて楽なんですよね。お店の雰囲気も幻想的ですごい好きなんだけど、さらに物として彩ってくれるカップだったり、色合いのセンスとかもすごく好き……」

 牡牛座の金星は、魚座海王星をエグザルテーションで支えているという点では同じですが、魚座の海王星はドミサイルなので、自身のいる星座(領域)に支えられて元気になっているし、さらに金星からのレセプション(歓待)も嬉しく思っている……という状態になっています。

 天体の状態としては、自身のいる星座が居心地がよくて、さらに周りの天体からもレセプションで支えてもらえるみたいな感じがすごくいい、みたいに読んだりできます。

 ちょっと余談だけど、「well disposed and good condition(レセプションが良くて、みずからの状態も良い)」っていう表現がグイド・ボナタス(13世紀の占星術の大家)の本によく出てきますが、この海王星みたいな状態をイメージしてもらえると近いです(天体どうしの関係をすごくアナログ化して書くと、上に書いたような比喩になると思ってます……)

金星射手座・木星牡牛座(ミューチュアル・レセプション)

 牡牛座と射手座は、古典占星術ではアスペクトができないのでレシーブのみ(互いに好意はあるけど、不在なので歓待できない)みたいに読みますが、現代占星術ではミューチュアル・レセプションに含めているので、ここでは一応例として載せておきます。

金星「もともと射手座カフェって、初めて来たときは東南アジアだったりヨーロッパだったりインドだったりの器があったり、お茶も多彩すぎてちょっと雰囲気が掴めなかったけど、木星さんがうち(牡牛座)に来るようになって、それでお互いのお店をみていると、海外のお茶とかお菓子とか色々紹介してもらえたし、幅も広がってこういう路線に触れてみるのもありかな……と思えてきたんですよね」

木星「牡牛座カフェって、なんていうか置いてあるものの幅も狭いし、その狭い中でさらに深く分かれていたりして、頼み方もいま一つ分からなかったんだけど、独特の凝った趣味とかを教えてもらっているうちに、次に海外に行くときはもっと現地のいろいろな狭く深いものまで取り入れに行こうって思えるようになったし、いままで無かった視点をもらえてすごく良かったんだよね」

 この寸劇が合っているかは別として、互いに相手の星座に染まって、ふつうでは無いタイプの色合いを帯びた感じになっている様子がミューチュアル・レセプションです。(特に30度・150度のミューチュアル・レセプションはそういう感じになる)

水星魚座・海王星乙女座(病んでる共依存)

 これはちょっと不思議な例なのですが、水星は魚座でデトリメント、海王星は乙女座でデトリメントになって、その組み合わせでミューチュアル・レセプションをするという展開です。
(海王星は、魚座でドミサイルというのは知られているけど、蟹座でエグザルテーション・山羊座でフォール・乙女座でデトリメントという説があります)

水星「私はいま詩と人間の生まれもった霊性、および命術の結果との関連についての研究に嵌っていて、考えれば考えるほどわからなくなるような心地がするのですが、それでもこの微妙にして幽玄な世界を窮めてみたいと思っているのです。でも、私ひとりでは限界がきていたときに、たまたま入った魚座カフェで出会った海王星さんにごく稀にでも色々お話すると、なんか分かったような気がするのです。私にとって、この思索を深めるためには海王星さんとの時間が欠かせないのでしょう」

海王星「私はどうしてもこの世界にある不思議なものをどうやって人々に確実に実証的に伝えられるのかを考えていましたが、しかしどうしてもその答えがみえなかったのです。そんなとき、たまたま普段は行かないのですが乙女座カフェに行ったときに、水星さんとお話していると物の見方が清淅になって整理されていくような気がしたのです。きっと、私に必要なのは分類、そう不思議なものを分類して、飛躍しがちな細部を地続きに示していけるようにすれば、きっと出来るはずなのです。水星さんと今月もそれについてお話しなくては」

モブ「……あれ、大丈夫なの?お互い自分を見失っているようだけど」
モブ2「まぁ、支え合っているようだしいいんじゃない笑?」

 たぶんですが、デトリメント同士のミューチュアル・レセプションってこんな感じだと思います。お互い自分に似合わない場所に入っている状態で、そういう相手と支え合っているみたいな……(ネイタルだったりすれば、それが却って他にはない味になったりすると思ってますが)

 こういう三文芝居をすごく記号化しているものがウィリアム・リリーの点数表で、ここでは「天体が自分の星座にいるか、自分の星座にいる他の天体とミューチュアル・レセプションしている:+5点」「デトリメント:−5」みたいになりますが、解釈するときはアナログ化した方がわかりやすい気がします……。

金星牡牛座・月乙女座(愛憎相半ばのレセプション)

 これは昼のチャートという設定で読んでください。昼のチャートだと地星座のトリプリシティは金星になります。なので、牡牛座の金星はドミサイル&トリプリシティ(昼の金星は少々奢侈贅沢が過ぎる面があります)、さらに乙女座カフェにも毎日の中でちょっと贅沢な充実感と幸福感を……みたいな感覚で共同出資しています。

 ただ、乙女座は金星がフォールなので、牡牛座金星の云うことを聞いていると、乙女座カフェのコンセプトから外れてちょっと贅沢なメニューが増えすぎたり、雰囲気がちょっとごてごてしたりしてきます。そして、乙女座カフェとしては、「毎日の中でちょっと贅沢な充実感と幸福感」みたいな点では一致しているけど、あまり贅沢でごてごてしたものを入れてくるのは困るので、そういう面は抑えようとします。

 そうなると、金星としては「トリプリシティで支えているけど、あのお店は全然私の案を活かしてくれないし、趣味が合わないね……」みたいな気分になってきて、乙女座にいる天体たちにも「まぁ私の感性に一部重なる面はあるかもしれない(トリプリシティ)けど、でも私の出したアイデアはたぶん嫌う人たちなんだろうね」みたいな印象を持ちます。

 自分にとってデトリメント・フォールに居る天体には、「趣味が合わないし、私のことに否定的な人たち」みたいな印象を持つので、トリプリシティとフォールが重なるとこんな感じで矛盾した感情を持つ(ちょっとだけマイナスが多い)ようになります。

 ちなみに、乙女座にいる月がそれを居心地がいいと感じているかは別の問題だったりします。乙女座の月は別に好きでも嫌いでもない程度の感情ですが、乙女座海王星だったりすると自分を見失っている状態で来ているかもです。

 もし、これが夜のチャートだと、月は乙女座でトリプリシティになります。乙女座の月は、牡牛座の金星と120度でつながっているので、月としては乙女座がまぁまぁ居心地いいと感じていても、けっこう金星から逸楽・贅沢の誘い(フォールのレセプション)を受けたりしやすいです。(でも、月は牡牛座金星をエグザルテーションで好んでいるので、それが結構好きだったりしそうです笑)

 この感じを個人的には「負のレセプション」と呼んでいるのですが(そんな用語はないけど)、負のレセプションって妨害電波を流されている感じだと思います。妨害電波を流す側がフォールorデトリメントの星座にいると妨害電波も弱いけど、乙女座にむけて牡牛座金星が贅沢の誘いをしていたり、牡牛座にむけて山羊座火星が熾烈苛酷なものを流し込んでいたりすると、妨害電波はけっこう強いです。まぁ、妨害電波を弾く方法もいろいろあるのですが……。

月山羊座・土星山羊座(苦手なお店で歓待される)

 これは月はデトリメントの山羊座にいるけど、土星はドミサイルで、さらに月をどっぷり丁寧に歓待できるという様子です。

 月としてはデトリメントの山羊座にいるので、感情を出したり安心させてくれる言葉をかけてもらうのを期待しているけど、山羊座カフェってそういう場所じゃなくて、言葉ひとつを云うときでも古典的な挨拶を挟んだり、話すときにもマナーを越えてはいけなかったり、とにかく縛りつけられて安心できない……と思っています。

 でも、土星は山羊座にいるので、そういう雰囲気のお店に来てくれた月をたっぷり時間をかけてもてなしてくれます。月としては苦手な雰囲気なのに、土星はそれを知らないでレセプションしてくれるので、無理して山羊座の雰囲気にあわせて私情を棄てて格調高い様子を装わねばならない……みたいな嬉しいのか困るのかよく分からないレセプションもあったりしそうです。

水星双子座・木星射手座(乖き合い閉ざしあう)

 これは、二つの天体がどちらもドミサイルに居て、さらに相手に「デトリメントのレセプション(負のレセプション)」をしている状態です。(デトリメントのレセプション・負のレセプションとか云う用語はないですが)

 雑な寸劇にしてみるとこんな感じ。

水星「あの射手座にいる木星というのは、一回話をしてみたことがあるのだけど、どうしても話があちこち広がって、しかも途中がどうなっているのかわからない大風呂敷ばかり広げて、しかもどこに向かっているのか分からない話ぶり、あれはもう話が通じる相手ではない」

木星「あの双子座にいる水星と一回話したことがあるのだけど、まぁ小っちゃいところに局促したような小賢しい口ぶりがどうにも好きになれなくてね。大体、どこに向けて物を考えているかもわからず、あんな雑多な小数家的な方法ばかりに目移りしているなんて……」

 たぶんですが、お互い自分のドミサイル(本領)にいて、もう一方がいる星座にデトリメントのレセプションをしているのって、独立諸侯国の中で互いに城塞に立て籠って乖き合っている様子に似ていそうです。自分の守りは堅く固めてあっても、他所(特に真逆の相手)とは固く拒み合うみたいな。

 逆に、さきに書いた水星魚座&海王星乙女座みたいなミューチュアル・レセプションは、小国どうしの結盟でなんとか衰落している中で保っているみたいな状態に似ています。

火星蠍座・冥王星蠍座(二面四臂のレセプション)

 これもかなり特殊なミューチュアル・レセプションです。火星は蠍座でドミサイル&トリプリシティ、冥王星も蠍座でドミサイルなので、例えていうなら蠍座カフェを二人で支え合いながら共同経営してます。

 ふだんから火星と冥王星で支え合いつつ、しかも別の天体がやって来たときには火星と冥王星が二人で相談に乗ってくれます。蠍座カフェは閉め切った部屋の中でじっとり何時間かけてでも本当に覚悟が決まるまで、どんなことがあっても粘りつづけて喰らい付いてでも生きていくという覚悟ができるまでどっぷり話してくれます(逆にこの二人は日頃からこういう感じで過ごしています)。

 蠍座火星からは執念深くじっとり何年も絡みついて粘着してくる粘り、蠍座冥王星からは大切なものの為ならどれほど怖ろしいものに出会っても喰らい付く執着をもらえるので、恐ろしくねっとりと重いミューチュアル・レセプションです。

天秤座天王星・山羊座土星(ずれてる人に支えられる)

 天王星を入れてみた理由は特にないです。大事なのは、山羊座の土星が、天秤座をエグザルテーションでレセプションしているけど、アスペクトは90度になっていることです。

 山羊座にある土星はとても力がある状態です。さらに天秤座カフェは、金星のキラキラ感と土星の格式高い洗練が魅力です。山羊座から土星は支えてくれますが、90度なので今一つ滑らかな繋がりにならないです。

 ところで、さきに書いた「金星牡牛座・土星魚座」の例では、歓待する側の状態もどのようなレセプションをするかに絡んでいるというふうに書いていましたが、ここでは天秤座カフェにたまにアドバイザーとして土星さんが招かれています。

 ただ、この土星さんは山羊座にいるので、天秤座カフェ(経営するのは金星)の洗練されて上質な雰囲気の中でおしゃべりしてもらえたら……というコンセプトに沿わないこと、たとえば度を越して固いマナーだったり、或いは話しかけてみるとがつがつした古い苦労話を語って聞かせてきたりします笑。重厚な雰囲気はお店に似合うし、そういう演出に一役買ってくれるのは嬉しいんだけど、そういうの(山羊座的なもの)は求めてないんだよね……or天秤座カフェの主な活動から逸れたことに忙しそうで話しかけられない……みたいな感じです。

 なので、この例だと天秤座カフェに来た天王星は、まぁ別に嫌いな場所ではないからいつも通り好き勝手に奔放縦恣な天王星節を披露していて(若干周りから浮き気味だけど)、それでも特に顰蹙を買うor慣れないことを求められるみたいな状態ではないです。でも、山羊座土星は天秤座カフェのマナーだったり格式だったりを整えることにやや拘りすぎ感があって、経営している金星としてはありがたいけど過剰な堅さは滑らかなおしゃべりに向かないんだよね……と思っています。

雑談(アセンダントで喩える)

 どうでもいいですが、この感覚は“アセンダントをレシーブする天体がどこの星座にあるか”みたいなものに通じてます。たとえば、アセンダント天秤座で金星天秤座、土星山羊座だとしたら、金星と土星は90度(星座どうしのアスペクト)になるので、金星としてはすっきりと上品な雰囲気のお店にしたいと思っていて、それには格式ある印象もほしいから土星に頼みたいところもあるけど、山羊座の土星さんって結構がちがちしたこと云うんだよね……みたいな感じです。出生図読みだと、洗練されておしゃれな雰囲気を纏っているけど、ややマナーや格式に拘り過ぎたり固いこと云ったりするよね(それがスクエア的に唐突で不調和な印象を与えたりするよね)、みたいに読みそうです。

 ちなみに、アセンダント天秤座で金星魚座、土星山羊座だと、アセンダント天秤座のことが魚座の金星は死角になっていて見えないので、山羊座の土星がそれなりに濃く出てきます。強いて云うなら、情感あふれる不思議なキラキラしていて夜景もきれいで洗練されたお店を作りたい(アセンダント天秤座、金星魚座)けど、それより何か重厚でマナーに厳しい雰囲気のほうが濃いような(土星山羊座)気がするよね……みたいな感じです。

余談(アセンダントで喩える その二)

 さらに余談ですが、アセンダント天秤座・太陽獅子座(金星乙女座、土星魚座でどちらも死角)みたいなとき、アセンダントは金星からも土星からも支えられない場所にあります。アセンダントはその人の雰囲気なので、金星・土星要素も少し入っているかもですが、獅子座の太陽はアセンダント天秤座をフォールで歓待しています(負のレセプション)。

 アセンダント天秤座(ホロスコープ全体の雰囲気)はあまり強く自分らしさを出す感じではないことを、太陽はやや苦々しく思っている面があります。しかも60度の関係なので、その不満はかなりアセンダントに強く向けられていて、太陽(人生の目的・意志)としては、ホロスコープ全体の雰囲気(まとっている質感)が、表舞台に出てみたい自分の意志(獅子座太陽)を抑えてくるように感じる……みたいに思ったりしそうです。

 そうすると、獅子座太陽のわりに何となく出し切れてない感じが漂ったり、ちょっと抑えて終わらせてしまう……みたいになるかもです。

トランジットのレセプション

 ……ということを書きましたが、さらにトランジットで巡ってきた天体もレセプションしてくれる、みたいな解釈もありだと思います(あまりそういうことを書いている人はいないけど、トランジットのアスペクトが効くなら全然あり得る読み方だと思ったり……)

 たとえば、さきにあげた天秤座アセンダント・獅子座太陽のホロスコープだと、ふだんはアセンダント(自分にとって自然な雰囲気)が、獅子座太陽らしさを不当なまでに却下・抑制してくる感じだったとしても、仮に獅子座にトランジット金星が入ったとすると、トランジット金星は獅子座でn太陽からドミサイルで歓待されています。なので、この時期に太陽(意志・目的)を金星的なことに絡めてやってみれば、自然な在り方(アセンダント)の天秤座に、t金星から60度でドミサイルでレセプションがあって綺麗につながる……みたいにできそうです。

 というわけで、レセプションを入れて読んでみるとアスペクトはすごく深く読めて楽しい、みたいな記事でした。途中でいろいろ雑多なものが入ったり、怪しい喩えを出したけど、大体の雰囲気として読んでもらえれば嬉しいです(笑)

参考文献
『基礎からわかる伝統的占星術』福本基 著
『Guido Bonatti On Basic Astrology』グイド・ボナタス:著、William Tynan:訳
『Bonatti On Horary』グイド・ボナタス:著、Benjamin Dykes:訳

 ところで、ミューチュアル・レセプションでは「ふたつの天体が互いの性質を融通し合う」みたいに解釈されているのって、たとえば魚座土星と山羊座海王星のミューチュアル・レセプションだと

海王星は、魚座らしさ(幻想性)を土星に付与する
土星は、山羊座らしさ(伝統性)を海王星に付与する

魚座らしくなった土星は、魚座風の山羊座っぽさ(幻想性を帯びた伝統性)を海王星に付与する
山羊座らしくなった海王星は、山羊座風の魚座っぽさ(伝統性を帯びた幻想性)を土星に付与する

みたいになっていそうです。

 なので、”歓待する側の天体は~~座にあるから、その星座の色を帯びていて……”とか、妨害電波が……みたいなことを書いている例ってあまり見ないけど、すごくしつこく書くとこういう流れが裏にある気がします。

 あと、デトリメント同士のミューチュアル・レセプション(魚座水星・乙女座海王星)が自分を見失っている故の共依存だとしたら、ドミサイルにいる天体どうしが負のレセプションで乖き合う(双子座水星・射手座木星)って、自分を曲げない故の反目だと思います。

ABOUT ME
ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)の月天王星海王星合だったりします笑。 易・中国文学などについてのブログも書いてます

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